朝井リョウ「何者」を読んでの感想!注意!ネタバレあり!

朝井リョウさんが書いた

直木賞受賞作品「何者」

2016年10月15日には

映画が公開されます。

その作品の感想をネタバレを含め

述べていきます。

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現代の就職活動

この作品は就活を通してできた人間関係である。

就活について先に述べておきたい。

 

作品にも書いてあるが

今の時代、パソコンやスマホは当たり前で

就活を行う上でも必須のアイテムである。

エントリー(会社の情報を手に入れる)をするにも

ケータイでボタンを押せばすぐである。

昔であればエントリーするのだけでも

紙に書かなければならず大変であった。

それがネットですぐエントリーできるようになり

100社近くエントリーするのが当たり前となった。

 

そしてネットがあることにより

テストもネットで行えるようになり

受ける側はいくらでも受けることができた。

必然的に企業側は

たくさんの人を見ることになる。

その結果一人に割ける時間が減り、

大企業は最初にウェブテストをやり

学生を振るい落とすしかなくなった。

だから今の就活生で1度も落ちない人は

ほんの一握りだと思う。

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現代の若者の象徴であるSNS

この作品を考えるうえで外せないのが

もう一つの背景”SNS”である。

この作品では主にtwitterが登場している。

 

電話、メールがメインではなく

今はlineやtwitterがおもな連絡手段である。

またtwitterという匿名でも利用できるものを使用し、

思ったことをつぶやく、発信することで

自己顕示欲を満たし、また他人にどう見られるかを意識しながら

アピールしながら日々を送っている。

その中に本音の言葉は少ないだろう。

twitterを通してのやりとりと

現実のやりとりとでは

やはり違う。

そのことを筆者は

光太郎と瑞月のやりとりで表現していた。

 

光太郎が

電話を通してであるが

「久しぶりだね。」

と言ったシーンである。

そこには光太郎と瑞月の2人だけの世界があった。

 

 

キーワード「想像力」について

この作品ではたびたび”想像力”という単語が出てくる。

これはおもに

「想像力のない人間だな」という言葉で相手を

下に見るときに使っていた。

 

そして主人公拓人は

人を観察そして分析することが得意である。

また劇団の脚本を書く。

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この2つに共通することが”想像力”である。

拓人は人を下げずむ際にこの言葉を使うのは

自分が一番言われたくない言葉だからだ。

現にサワ先輩にそう言われたことを

何度も反芻している。

 

 

内定をもらえた学生とそうじゃない学生について

この作品では最後までに内定をもらえた学生

(光太郎と瑞月とサワ先輩)と

もらえなかった学生

(拓人、理香、隆良)

がいる。

 

この2つのグループの違いは

人と比べたかどうかだと推測する。

 

拓人と理香は

光太郎と瑞月の内定先の悪いところを調べ上げ

自分より下に見ようとした。

そして隆良は常に、

「就活するやつは馬鹿だ」という態度をとっていた。

 

サワ先輩はあまり内定について出てこなかったので割愛するが

光太郎と瑞月は

まず自分がどうすべきかを考えていた。

他人と比べる前に自分だったらと

当事者意識を持っていた。

何事も自分事としてとらえていた。

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特に瑞月は

「私ね、ちゃんと就職しないとダメなんだ」

という言葉に

その思いが記されている。

よく就活では自己分析が大切だというが

あれは自分の人生をしっかり考えて覚悟を持てと

言っているのだ。

その差が内定をつかむかどうかだ。

 

 

 

クライマックスの上げて落とす

物語も後半で瑞月が隆良に対して

罵倒の言葉を並べた!

それに便乗する形で拓人も言葉をつづけた。

このとき読者は気持ちよかったと思う。

 

その後、理香に裏アカウントがあることがばれ

理香に罵倒される。

 

この場面に私はッゾとした。

今まで諦観していたのが

いきなり言われる立場で罵倒されまくるのだから。

 

このままではいけない。

何か動かなきゃと感じた。

 

人生どんな時もスキがあるとすぐ諦観者になってしまう。

それが当たり前だと思う。

ただこの小説を読んで

当事者としてドラマの主演として生きなきゃ

人生すぐ終わっちゃうよと

教わった。

 

朝井さん

「何者」すごく面白かったです。

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